牛たんソーセージ、つくね、テリーヌ、カレー、シチュー等、様々なバリエーションの牛たん料理が食べられるお店。看板メニューの一つである炭火焼の牛たんは、思わずうなってしまうほどの出来映えだが、この店が仙台に拠点を置くチェーン店と聞けばそれも納得。牛たん料理の他にも趣向を凝らした創作料理、そして旬の資材を活かした料理が充実している。厳選された宮城県産の日本酒が多数あるのも嬉しい。
池袋の駅ビル内という絶好なロケーションに立地するこの店では、リーゾナブルな定食メニュー、そして、バラエティ豊かなアラカルトメニューも供している。もし、手早く食事をすませたいならば、まる得利久セット(1,575円)がお勧めだ。炭火焼牛たんハーフ焼き、カレー、シチューまたはキーマカリーのいずれか1品、テールスープ、ミニサラダ、そして、麦飯が付いたこの定食のお得感は利久の真価を物語っている。今回チョイスした牛たんカレーは絶品であった。テールスープは、牛肉のフレーバーが濃厚で、ネギがふんだんに使われているのが印象的だ。
居酒屋感覚でゆったりと和みたい気分ならば、牛たんと豚バラの赤ワイン角煮はオーダーすべき一品だ。各煮に赤ワインを使うのは珍しいが、時間をかけて、じっくりと煮込まれた肉はとろけるような食感で、インパクトの強い仕上がりになっている。極薄にスライスされ、ソーセージのようなスタイルで供される牛たん燻のスパイスの使い方も絶妙。ボリュームたっぷりの牛たんつくねも是非トライして欲しいメニューだ。サクサクのパイ生地にタンのこま切れ肉が詰められ、クリームチーズとブルーベリージャムが添えられた牛たんパイはとてもユニーク。一見不思議な組み合わせだが、まるで、朝食メニューのような趣で妙に説得力のある一品である。
ドリンクメニューは、ビール、焼酎、宮城の地酒6種、その他、利久オリジナルの銘柄等、盛り沢山だが、この店では大吟醸、もしくは、3銘柄のお酒がテイスティングできるセットがお勧めだ。予算は、食事とドリンク込みで、3,000〜4,000円程度。定食の価格は1,000〜1,500円。店頭では、真空パックの炭火焼牛タンやレトルトのシチュー、カレー等も購入できる。
by Robb Satterwhite