魚山亭では、美味な宮崎の郷土料理と共に日本全国の銘酒が楽しめる。ダイニング・スペースは、居心地がよく、気さくな雰囲気で、店内に設えられた大きな窓がとても風通しの良いムードを作り出している。また、ユニークなデザインのカウンターには、その日のお薦めの食材が効果的にディスプレイされ、食欲がそそられる。
フード・メニューは、ヴァラエティに富んだ内容で、宮崎の代表的な料理が網羅されている。宮崎と言えば、良質な鶏肉が名物だが、この店のチキン南蛮、そして、しっかりとした歯応え、旨みが感じられる鶏もも肉の炭火焼は絶品である。
旬の野菜を使った料理もこの店の看板メニューの一つだ。最近我々が訪れた際にオーダーしたのは、鮮度の良さが際立っていたトウモロコシの天ぷら、ゴーヤのポン酢和え、そして、スモーキーな出汁と共に供されるワラビ。どれも大変満足のいく出来映えであった。また、しいたけ、ニンジン、ネギがぎっしりと詰まった、ふんわりとした食感のがんもどき、居酒屋の定番料理である豚の角煮も共に及第点以上。アラカルトメニューは、馬刺し、魚の干物、冷汁等で充実の内容だが、宮崎の代表的な料理が一通り食べられるお得なプリフィックス・メニューも2種類(5300円、7400円)ある。
もちろん、焼酎の品揃えも豊富だが、この店の日本酒のセレクションも素晴らしい。竹筒で酒を供するアイディアは、とてもいい演出だ。好みの日本酒のグラスをチョイスできるのも楽しい。また、銘柄が変わるごとに、酒と共に供されるボールに満たされた冷水でグラスを洗うことが出来るのも嬉しいサービスだ。
価格設定はとてもリーゾナブル。アラカルトでオーダーしても、予算は、ドリンク込みで、ひとり4,000円〜5,000円程度。混雑時には、2時間半の制限時間が設けられることもあるが、通常はゆったりと食事ができる。ランチ・メニューは、平均1,000円程度。
土曜日のランチ営業はなし。
by Robb Satterwhite