レイドバックしたムードが漂う代々木上原にあるカフェ・ダイニング・レストラン、dishではデザイナーズスニーカーを履いた流行最先端の客層が集い、雑誌に目を通しながら和んでいる姿をよく見掛ける。店内は開放的でカジュアルな雰囲気。ノリのいいスカとキューバのR&Bが流れ、カラフルなソファ、ファイバーグラスのバケットチェア、60年代のアンティーク雑貨が配されたお洒落な内装は、さながらサンフランシスコのミッション・ディストリクト、あるいはブルックリンのウィリアムズバーグにある人気カフェを彷彿とさせる。店内右側の壁にはオリジナルのアート作品も展示されている。
フード・メニューは、タイ料理にインスパイアされた一品である豚挽肉のバジル炒め(945円)、ラム肉のミンチが詰められたシェパードパイ(1,260円)、ベシャメルソースとミートソースがたっぷりのラザニア(1,050円)等々、東京のカフェ・フードとロンドンのパブ・フードのエッセンスがミックスされたようなユニークで多彩な内容である。
また、ドリンク・メニューも、オーガニック・ジュース各種(全て630円)、フレンチプレスで供されるコーヒー、オリジナルのハーブティー、「パワーバランス」(バジル、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、ペパーミント、カルダモン、ブラックペッパーがブレンドされた少々変わった風味のお茶。682円)等々、非常に充実している。
だが、恐らくこの店で最も驚かされるのは、ワインリストだろう。オーガニック・ワインやワシントン州ワラワラのワイナリー、「Kヴィントナーズ」、「チャールズ・スミス・ワイン」が醸造する様々な銘柄を含む26種類のワインが常備されているのは称賛に値する。また、ほぼ全てのワインがグラス(840円〜)、またはカラフ(2,520円〜)でオーダーできるというのも嬉しいサービスだ。
by Melinda Joe