この店に着いたら、先ずは厳しい現実を忘れて、1961年頃のハリウッド映画のハワイに思いを馳せよう。そう、エルビス・プレスリーが「ブルーハワイ」の大成功で、エンタティナーとして新たな境地を切り開いた時代のハワイだ。
この東京風ハワイアン・ラウンジの店内では、木彫りのお面が睨みを利かせ、松明からフェイクの炎が燃え盛り、フラダンサーが激しく腰を振りながら踊りまくっている。キッチュなムードに満ちているが、不思議な統一感がある。友達と盛り上がりたい気分ならば、ぴったりのお店だ。
もちろん、新鮮なフルーツのスライスやカラフルなミニチュアの傘が飾られたトロピカルドリンクは、お店の看板メニューで、優に30種を超えるカクテルが飲める。定番のピニャカラーダ(1,100円)やマイタイ(920円)の他に、キュートなデザインのグラスで供されるハイビスカスの香りがするタヒチアンロコパンチ(880円)、ティキティキ(900円)等のオリジナル・カクテルもある。
特筆すべきは、この店のハワイ、コナ・ブリュワリー醸造による地ビールの素晴らしい品揃えだ。なかなか他店では飲めない5銘柄の地ビール(920円/ボトル)を飲むことが出来る。
400円からのおつまみは、まあ及第点といったところか。アペタイザーは、ロミロミサーモン(角切りのスモークサーモンをと玉ねぎや野菜と和え、軽くドレッシングをかけた一品)、青パパイヤと生ハム、スパムタルト、オリジナルのププ・プレート(4種のおつまみ盛り合わせ、1,400円)等、9種類のハワイアンフードがある。メインディッシュのメニューは、肉、魚、野菜等をリーフで包み、蒸し焼きにしたラウラウというハワイ伝統料理の様々なバージョンや、シーフードのココナッツ焼き、パイナップル・フライド・ライス等がある。
尚、フラダンスのショーは、毎日3回(月〜金)行われている。
by Melinda Joe