パークハイアットのデリカテッセンは、まさに東京の高級デリのスタンダードになっています。この店はなかなか手に入りにくい高級グルメ食品(輸入オリーブ、ハム、チーズ、薫製の魚など)や、シンプルだけれどおいしそうな調理済み食品(サンドイッチ、スープなど)を提供しています。どの品もテイクアウトできますが、おしゃれなダイニングコーナーで、自分で選んだごちそうといいワインをグラスで楽しむこともできます。
デリカウンターのグルメ食品コーナーでは、その品数の豊富さに驚かされます。ポークやカモのリエット(パテの一種)、エビやチキンレバーのテリーヌ(どれもかわいい白い陶器に入っています)、数種類のスモークド・サーモンその他の薫製魚、田舎風テリーヌ(スライスで)、各種パンが取りそろえてあります。身体が野菜を欲していたら、レンティルサラダ、クスクス、ロースト・アスパラガスなどもあります。5種類のチーズと乾燥イチジク・レーズンの盛り合わせを買えば、ワインを用意するだけで、簡単なワインとチーズのパーティができます。輸入もののオリーブオイルは一瓶1800円から18,000円まであり、いろいろな風味を試してみたい方には、グルメ・オリーブオイル&ビネガーバーもあります。
おいしいチーズやパンを売っている店は都内には他にももちろんありますが、調理済み食品ではパークハイアットのデリカテッセンは飛び抜けています。上階にあるホテルの厨房から運ばれてくる文句なしのキッシュやおなかも心も満たしてくれるラザーニャ、おいしいミートボール、完ぺきなマッシュポテト(かりかりに焼いたガーリックチップがまぶしてある)など、どれも意外な素材やスパイスが使われていたり、レシピにちょっとしたひねりが利いていて、それが他のデリと一線を画しています。ランチタイムには、中東風のラム・サンドイッチ、ワイルドライスのサラダ、ブレッドプディングなど、どれもおいしく変わった料理が並んでいます。
日中には、各種のランチスペシャル、4時には夕食用メニューが出されます。3時のコーヒータイムには、つい手が出てしまいそうなデザートが各種用意されます。最近では、梨のコンポート、プロフィトロール、オレンジクロワッサンプディングなどがありました。
by Robb Satterwhite