軍鶏は、その豊かな風味とやや歯応えのある食感が特徴的な高級食材である。新宿で人気の焼鳥店、CoCeCoCCoでは、信州産の「ぎたろう軍鶏」を使った絶品の焼鳥が楽しめる。外観はごく普通の焼鳥店の印象を受けるが、使用されている素材は一級品である。美しく盛りつけられた様々な野菜の炭火焼や軍鶏のむね刺し等のサイドディッシュも出色の出来映えだ。冷凍されていない、捌きたての軍鶏を使用していることに加えて、紀州備長炭やブルターニュ海塩を調理に使用していることにもこの店のこだわりが感じられる。
こけこっこの看板メニューは、手羽中と手羽元。どちらも丁寧に骨抜きされており、大変ジューシーで味わい深い。ささみは、内側がかなりレアな状態で焼き上げられており、挽きたてのわさびが肉の旨味を損なわない程度にトッピングされて供される。また、こってりした卵黄のソースと共に頂くつくねはボリューム満点の一品だ。
野菜の炭火焼も充実の内容で、特大サイズの椎茸、特盛りのエリンギ、大きく角切りされたナスに加えて、ベイビーコーンや繊細でピリッとした味わいの茗荷等、焼き物としては珍しい野菜も用意されている。彩り豊かな京野菜を使用した浅漬けは、塩気が控えめなため、新鮮な野菜の風味を損なうことなく仕上がっている。サイドディッシュは、レバーパテ、鶏肉のタタキ、鮮度の高い鶏肉の様々な部位の刺身(レバ刺し等)が楽しめる刺身の盛り合わせ等がおすすめ。ドリンクメニューは、4銘柄の吟醸酒に加えて、焼酎、ビール、酎ハイ等。
こけこっこは、新宿駅地下に隣接したショッピング施設の地下にある(地上階はユニクロ)。店内は、モダンで趣味の良い内装が施され、席は少々狭いが、カウンターにはゆとりがあり、絶えず活気に満ちている。16席のカウンターは、あっという間に満席になるが、比較的客の回転が早いので、1人、もしくはカップルで訪れた際はそれほど待たずに座れることだろう。個室(8席)の予約も可。ディナーの予算は、ドリンク込みで3,500〜4,500円程度。
by Robb Satterwhite