洞窟でワインを楽しむのも悪くはない。とくにこの店のように洗練されたくつろいだ雰囲気なら。この店のインテリアは土壁、重厚な木製家具、“エイリアン”のセットから借りてきたような宇宙を思わせる、生き物のようにも見える照明など、東京らしさが混然としている。バックに流れる音楽は、アフリカンからアシッドジャズ、そしてたまに中断したかと思うと、どこか遠くからコオロギの鳴き声が聞こえたりする。それでももっとくつろぎたかったら、奥にある小さな個室を予約するといい。
うす暗い店内は、ワインリストが読めるように、キャンドルやその他のかすかな光源が上手に配置されている。ワインリストには、オーストラリア各地からの100種類ちかくのワインが品種別に並んでいるから、吟味してみる価値は大いにある。ほとんどがグラスでオーダーできるが、高価なワインは最低2グラスからとなっている。どのワインがいいか迷うときは、知識豊富で気の利くスタッフが、あなたの予算を尋ねたうえで的確なアドバイスをしてくれる。(ボトルは\3,000-\5,000、グラスはボトル価格の通常25%。)
料理メニューは、ラムチョップや魚のグリル、パスタなど、とくに凝ったものはなく、ワインをサポートする役目を果たしている。私たちが最近エンジョイした料理は、アボカドとマスカルポーネの和え物トースト添え、エリンギ茸のオーブン焼き、鯛のカルパッチョなど。夜遅くなると、チーズやその他の軽食がある。(バーは通常5amまでオープンしている。)
座席数が限られているので、前もって電話をしておくことをお薦めする。ワインリスト、料理メニュー、インテリアは同店のホームページ(http://www.unitedf.com/zoogunzoo/)で見ることができる。店の名前が何を意味しているかも書かれている(アフリカの伝説上の魚らしい)。
by Robb Satterwhite