ラミティエ
電話: 03-5272-5010
営業時間:noon-1:30, 6-10pm (LO) 定休日:月・第3火
: 日曜日営業
高田馬場をパリの街にたとえるのはいささか無理があるとしても、今年5月にオープンした"ラミティエ"は、この町の一角にカルチェラタンの小さな風を吹き込んだと言えそうだ。伝統的なビストロ風のフレンチレストランは18名で満員。店は小さいが閉塞感はない。装飾はシンプルで、白いカーテン、複製のアンティークのポストカードや額装のポスターが明るさを演出している。
サービスはテキパキとして元気。リーズナブルなプリフィクスのランチ(1200円)とディナー(2000円)は前菜とメインが選べて楽しい。例えば前菜。小エビのサラダはさっぱりと夏向き。フランス版おふくろの味、冷製ラタトゥイユにはポーチドエッグを添えて。鶏白レバーのムースは、大きさも形も卵に似せて型抜きしたものが2つ並んでいて見た目にも美味しい。さて、メイン。豚バラ肉のカシス煮込みはほっくりと柔らかでカシスソースと見事に調和している。サーモンのソテーは軽めのクリームソースで仕上げ、ベビーコーン、ブロッコリー、クリーミーなマッシュポテトが脇役に。飾らないメニューがお好みなら、ステーキとフリット、ビールは如何?デザートは定番のクレームブリュレからオリジナルのフルーツソルベまで各種。
ワインはボトルで2500〜5300円、グラスとカラフェでの注文も可。ちゃんと食事、でも仰々しいのは×。そんなデートにぴったりの店だ。伝統的なフランス料理では高田馬場でピカ一。かつて人気を博したラ・ディネットも王座を明渡した感あり。
by Martial Thiebaux