東京のレストランガイド
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東京の欧風カレー

最近、東京の欧風カレー店を食べ歩いて、幾つかの共通点を発見した。それは、フランス語の店名、レトロな喫茶店風の造り、前菜として供される茹でたジャガイモだ。また、同時に各店舗独自の個性も大変印象に残った。今回は、東京の人気店、そして、カレーが評判の洋食店をリストアップした。荻窪の「トマト」は、都心からやや離れているが訪れる価値のある一軒である。

欧風カレー店

ペルソナ (神保町)

欧風カレーレストラン。ブラジルのイージーリスニング・ミュージックが流れる店内は、やや広めのカフェと言った雰囲気。2〜3種類の具をミックスしたカレーがこの店の入門編としては最適だろう。今回オーダーしたのは、ナス、チキン、ビーフ(1,400円)の組み合わせ。カレーソースは、スパイスが効いておりコクがあるが、全体的な風味は甘口。赤身のビーフはとても柔らかい食感だ。ナスは、ありきたりの肉類を使ったカレーの箸休め的な役割を果たしているように思われたので、オプションとしてお勧め。 [ 店のデータ]


プティフ・ア・ラ・カンパーニュ (半蔵門)

目立たないエリアにある小体な店だが、絶品の欧風カレーが食べられる。チキン、ポーク、ビーフのミックスカレーは特にお奨めである。素晴らしいテクニックで調理された肉はとろけるように柔らかく、ソースはコクがあってスパイシーだ。全てのカレーには、茹でたジャガイモがアペタイザーとして供される。往年の喫茶店風の内装は悪くないが、少々煙たいのが難だ。 [ 店のデータ]


ボンディ(Bondy) (神保町)

天然果実の甘さと、程よく配合された様々なスパイスが織り成すフレーバーが感じられるこの店のカレーソースは絶品。カレーの種類は、それほど多くないが、海老、アサリ、チキンのコンビネーションは大変美味。プリッとした海老の食感とジューシーで味わい深いアサリのマリアージュは最高だ。トッピングとして添えられたマッシュルーム、アーモンド、クレソンもいいアクセントとなっている。また、梅干しと茹でたジャガイモ2個もカレーと共に供される。場所は、神田古書センタービルの2F。11:00amから10:00pmまで通しで営業している。 [ 店のデータ]


ボンナペティ (三田)

三田で古くから営業しているカレー店。店内の内装は、80年代の喫茶店風で、スタッコ仕上げの壁に少々風変わりな絵が飾られており、静かなジャズが流れている。ルーはまあまあだが、この店の肉質の素晴らしさは郡を抜いている。上質の赤身の豚肉と味わい深く柔らかいチキンは最高だ。複数の種類の肉を組み合わせたミックスカレーやチキン・カレーがお勧め。 [ 店のデータ]


オーベルジーヌ (四谷)

四谷にある人気欧風カレー店。この店では、2種類の具を組み合わせて食べることもできる。 海老とチキンのコンボ(1,580円)のカレーソースは、甘めでコクのある味わい。ポーションたっぷりのチキンは大変美味で、ぷりぷりとした海老は、風味豊か。これらの具に加えて、マッシュルーム、小さなウズラの卵も入っている。カレーと共に供される自家製のコールスローは絶品。三田と築地に支店があり、デリバリーも行っている。 [ 店のデータ]


ガヴィアル (神保町)

クラシックが流れる広々とした喫茶店風の店内で、欧風カレーとエスプレッソが楽しめる。カレーのメニューは、通常のビーフ、ポーク、チキンの他にホタテや様々な種類のシーフードがある。だが、他の店でカレーを食べるよりも、この店での具と辛さの選択は難しく感じられる。今回我々がトライしたのは、海老、アサリ、チキンのミックス・カレー。海老はジューシーで、マッシュルームは美味だったが、辛口バージョンは、スパイスの醸し出す繊細な味わいを楽しむには、少々辛さが強烈過ぎた。甘口バージョンは我々好みの味わい。ゆでたジャガイモは甘くて美味しかったが、スモークサーモンとエンダイブのサラダは気負いすぎたような出来映え。カレーの値段は1,100〜1,700円。 [ 店のデータ]


本郷 プティフ

他では味わえない大変美味なカレーが味わえる店。残念だったのは、アペタイザーのジャガイモがひどい様相で、食欲が減退してしまいそうになったことだ。だが、様々な薬草、マッシュルーム、美味な明日葉をミックスして、花びらをトッピングした薬膳カレーは素晴らしい出来映えであった。キリンビールのヨーロッパセレクションのペールエールとも絶好の相性の逸品である。カレーの価格は850円から。 [ 店のデータ]


都内の洋食店のカレー

トマト (荻窪)

欧風シチューとカレーが楽しめる店。カレーソースはフォンドボーをベースに36種類のスパイスをブレンドして作られており、カウンターには、その全てのスパイスがすべてディスプレイされている。この店で供されるカレーは、他の欧風カレー店と少々似通っている部分もあるが、少量の薬草がミックスされているので、非常にユニークな味わいとなっている。我々はマイルドでクリーミーな北海道産仔牛のミルクカレーを堪能した。是非トライしてもらいたいのが、旬の野菜のトッピング(+300円)だ。アスパラガス、オクラ、レンコン等、10種の野菜からトッピングが選べる。牛タンカレーも人気の一皿で、個性の強いソースとの相性は抜群だ。仔牛のミルクカレーは、野菜のトッピングとデザート込みで2,000円。 [ 店のデータ]


ドンピエール (京橋)

日本で最も名の知られた洋食店の一軒である。木の羽目板、大きなデザート用のカートが配された店内の雰囲気は1960年代風。今回我々がオーダーしたビーフカレー(この店の名物メニューである)は、柔らかい肉、マッシュルーム、香辛料が見事に溶け合っており絶品であった。ルーは、カレー風味のコクのあるグレービーソースのような味わいで、日本風のカレーというよりは、ビーフシチューに近い。付け合せは、美味なプチトマトと人参のサラダとキュウリのピクルス。キュウリのピクルスは、カレーとの相性に少々疑問を感じた。ビーフカレーは1,890円、ビーフオムライスは2,625円。 [ 店のデータ]


神田ルー・ド・メール

我々がランチタイムにオーダーしたカレーは、北海道産黒毛和牛ビーフカレー(1,100円)。付け合せの、テリーヌと赤キャベツの千切りのサラダが食欲をそそる。赤身のビーフは、柔らかく風味豊かで、コクがあり、ピリッとした味わいのカレーソースとはパーフェクトなコンビネーションだ。さくらんぼのようなフレーバーを感じさせる福神漬けも美味。ダイニングルームの内装は、趣味のいいパステルカラーでまとめられている。鈴木シェフは、一流洋食店として名高い京橋ドンピエールの総料理長も務めているので、ハヤシライスやオムライスなどの洋食店の定番メニューもお勧めだ。5,000円、10,000円のおまかせコースもある。 [ 店のデータ]


その他のカレー

アイビーハウス (大手町) (閉店)

パレスホテル内にあるこの店は、夜はパブとして営業しているが、ランチタイムには様々な種類のカレーが楽しめる。メニューは、フレッシュフルーツカレー(パパイヤ、リンゴ、キウイ、パイナップル入り)、ロシア産タラバ蟹カレー等、この店オリジナルのユニークな品々が多い。カレーセットには、フルーツジュースと6種類の付け合わせがセットになっていて、中でもスライスされたウインナーのマリネは絶品であった。我々がオーダーした鳥取大山地鶏カレーは、たっぷりの鶏肉とスパイシーなトマトベースのカレーソースの組み合わせ。味わいは、インドカレーに近いものであった。内装は往年の東京のホテル様式で、レンガのアーチ道、錬鉄製のシャンデリアなどが配されている。カレーセットの値段は、1,300〜2,500円。 [ 店のデータ]


ヒュッテ マンクス (代々木)

絶品の英国式カレー専門店&バー。カレーのメニューは、スモークポーク&エッグ、マッシュルーム、アサリ、卵、スモークチョリソー&エッグ等。今回は、スペシャル・デミグラスバージョンをオーダー。クローブの風味がやや強すぎるように感じられる味わいだ。通常の欧風カレーとはかなり異なる一品で、我々の味覚とは少々合わないように感じられた。夜は、シングルモルトが充実しているバーとして営業している。 [ 店のデータ]


蜂の家 (東銀座)

佐世保にある老舗洋食店の品々が楽しめる店。ビーフ、チキン、野菜カレー、ハヤシライスが大変美味(全て700円)。1,600円で、普通サイズの2.5倍の超大盛にも出来る。カニコロッケのトッピング(250円)も可能。長崎名物豚角煮まんじゅうとプーアール茶セット(550円)、チョコレートカレー(980円)等のユニークなメニューもある。カウンターのみの店内は全席禁煙。 [ 店のデータ]


by ロブ・サターホワイト
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